男性更年期障害(男性更年期障害の治療に関するトピックス)
男性更年期障害の診断と治療
- 男性更年期障害とは
- 症状
- 診断法
- 治療法
- 効果と副作用(最近の知見)
1.男性更年期障害とは
男性更年期障害は、年齢とともに男性ホルモンが徐々に低下することに加え、多くのストレスが合わさることにより、一言でいうと“非特異的な不定愁訴群”という言葉に代表される様々な症状が現れる疾患です。女性の更年期障害に関しては以前から議論されてきましたが、近年、男性にも女性と同じように更年期障害のあることが明らかとなり、注目されています。

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発症には、前述の男性ホルモンを含めた各種ホルモン値の低下やストレス、また生活習慣病の発症や老化の実感など様々な要素が原因していると言われています。また個人によって、男性ホルモンの値に差があり、また、同じ男性ホルモンの値でも症状の出る人も出ない人もあります。どのような男性で更年期障害が発症するか、まだ明らかにされていないのが現状です。

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2.症状
男性更年期障害とは、基本的には男性ホルモンなどの低下によって生じると考えられる症状、所見からなる症候群のことで、
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- 落胆、抑うつ、苛立ち、不安、神経過敏、疲労感などの精神・心理症状。
- 骨・関節・筋肉関連症状、発汗・ほてり、睡眠障害、記憶集中力の低下、肉体的消耗感などの身体症状。
- 性欲低下、勃起障害、射精感の減退などの性機能関連症状
に分類されます。
3.診断法
- 問診、診察(直腸診を含む)更年期質問票、うつ問診票
- 血液検査:一般検血、男性ホルモンを含む各種ホルモン値、PSA(前立腺特異抗原)
- 前立腺超音波、精巣容積
以上により総合的に診断します。
4.治療法
まず漢方薬や抗うつ薬などを投与し、改善がなければホルモンが低値の患者にはホルモン補充療法をおこないます。
ホルモン補充療法は
- 男性ホルモン剤の注射1回/2週間
- 下垂体ホルモン剤の注射1回/2週間
の2種類があります。 現在のところホルモン剤の内服薬は副作用の問題もあり使用していませんが、副腎からの男性ホルモンであるDHEAに関しては検討中です。
5.効果と副作用(最近の知見)
男性ホルモン投与によって、次のような効果が期待できます。
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- 男性更年期障害による上記のような症状が改善する可能性がある。
- 男性ホルモンには赤血球を作る作用があるので、貧血の人は改善する。
- 男性ホルモンには骨を作る作用があるので、骨ソショウ症の人は改善する。
- 男性ホルモンには脂肪を減らし、筋力を増す作用がある。
男性ホルモン補充療法の副作用としては以下のものがあげられます。
- 前立腺がんや前立腺肥大症の危険性
- 皮膚の発疹やじん麻疹などのアレルギー反応
- 心臓病や腎臓病のある人では、手足や顔がはれる(浮腫)
- 肝機能障害
- にきび、乳房の痛みやはれ
- 血が濃くなる多血症
- 多幸感や気分のむら
- 脱毛や色素沈着
- 精巣萎縮、無精子症
このように男性更年期障害には様々な原因と症状があり、その症状が自分にもあてはまると感じられた方は、案外多いのではないでしょうか。当院では、そのような患者様に対して神経科と連携して、漢方薬や男性ホルモンの補充療法を行っておりますので、お気軽に専門外来(金曜日午後診)にて御相談下さい。
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