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 HOME > 主な疾患【病名別】 > ○小児泌尿器科疾患(停留精巣)

停留精巣


精巣は胎児期に腹部より下降し、生下時には陰嚢内に存在するが、3-4%程度の新生児において下降していません。1歳では下降していない患児の頻度は1%未満です。停留精巣の合併症として、精子を形成する能力の低下がもっとも重要なものです。

陰嚢内は腹腔内より1.5-2度温度が低く、この環境が精子の成熟に必要とされています。従って長期間停留精巣を放置しておくと精子形成能力が低下します。このため最近では2歳までに手術を行う必要があると考えられています。

診断に関しては十分な触診が第一であり、当科における触診による正診率(正しい診断の確率)は非常に高くなっています。それでも触れない非触知精巣(ソケイ部に触れない精巣)に対しては腹腔鏡検査を1992年と早くより施行しており、1996年より腹腔鏡による精巣摘除術や精巣固定術など低侵襲な治療法を行っています。腹腔鏡下手術は小さい傷でしかも比較的短時間に終了するため、患児に対する侵襲が少ない手術です。さらに2006年4月より腹腔鏡下精巣固定術が保険適応となり、より身近な手術となりました。

  正常および非触知精巣の腹腔鏡所見
A: 右正常精巣。精巣動静脈と精管が内ソケイ輪よりソケイ管内に入っていくのがわかる。
B: 左精巣無形成。精巣動静脈は形成不全でソケイ管に入る前で途絶しており、精管も細い。
C: 右腹腔内精巣。内ソケイ輪部に白っぽい精巣が観察される。

一方、外ソケイ輪付近に触知する精巣に対しては、ソケイ部を切開せずに陰嚢部切開のみで固定術を行う方法に取り組んでますが、この方法を用いると術後はほとんど傷がわからなくなり、美容的にとても優れています。

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