前立腺がん小線源治療
前立腺がんヨードI-125小線源治療を開始します。
- 開腹手術の必要はありません。
- 早期前立腺がんの新しい治療法です。
- 短期間(3泊4日の入院)で治療が完了します。
- 性機能が保たれます。
小線源治療
- 小線源治療とは
- 治療方法
- 治療スケジュール
- 副作用について
- 治療後の日常生活について
- 京都府立医科大学で前立腺がんに対するヨードI-125を用いた永久挿入密封小線源治療を希望される患者さまへ
1.小線源治療とは
前立腺の中に、直接放射性同位元素(ヨードI-125)を埋め込んで、がんを中から殺す 方法です。いろいろな呼び方があり、ヨード・シード治療、密封小線源治療、低線量率組織内治療などがあります。当院では他のヨード治療と区別するため、密封小線源ヨード・シード治療(シード治療)と呼んでいます。
一昨年の9月にわが国で認可され、近年急速に注目を浴びています。前立腺組織内に線源を留置するため前立腺の動きに常に沿って放射線が当たり、直腸など周囲組織への放射線も少なく、埋め込む治療も1日で済むなどの利点が挙げられます。また、合併症のため全身麻酔がかけにくい場合や (原則として下半身麻酔で行います)、治療後の性機能障害が気になる方にも良い適応です。
3.治療スケジュール
入院後、直前に必要な検査を済ませ、状態を確認した上で治療に入ります。治療当日の朝に浣腸をおこない、直腸内をきれいにした後、麻酔を行います。麻酔は腰椎麻酔(下半身麻酔)で行います。
砕石位と呼ばれる体位で(前立腺生検時とほぼ同じ)、直腸超音波を肛門内挿入し、超音波画像で前立腺を確認しながら、会陰部(陰嚢と肛門の間)から長い針(管状)を使って、コンピュータを用いて計算したとおり適切な位置に合うように線源(シード)を留置していきます。
麻酔からシード留置完了までは約2−3時間です。
4.副作用について
治療後の早時に出現する急性合併症には血尿、血精液症、排尿障害などがありますが、大きな副作用は稀と考えられております。 前立腺は穿刺や放射線の影響で尿道が圧迫されるために一時的に尿が出にくくなることがあります。
そのため、治療後は膀胱頚部を広げやすくするためのお薬を服用していただきます。 また、まれに治療後数ヶ月から2年ほどの間に放射線治療特有の副作用(血便、血尿など)起こることが有ります。治療後も数年にわたり経過を診させていただきます。
5.治療後の日常生活について
「放射線が体の中で出ている」というと非常に心配になる患者様がほとんどです。しかし、I-125(ヨード・シード)は低エネルギーであるため、放射線のそのほとんどは前立腺の中にとどまります。患者様の周囲の人が放射線から守られていることを確実にするため、担当医による生活指導をしっかり受けていただきます。
6.京都府立医科大学で前立腺がんに対するヨードI-125を用いた永久挿入密封小線源治療を希望される患者さまへ
おおまかな初診から治療までの流れについて説明いたします。
- 1)初診(泌尿器科外来)
- 他院にて検査・診断された方は、担当先生にお願いして紹介状と以下の資料を持参お願いいたします。→紹介状はこちら(pdfファイル)
資料を検討し、治療適応がございましたら、説明書等必要書類をお渡しします。次回放射線科受診時までに記入し、ご持参ください。
- 2)第2回(放射線科外来+泌尿器科外来)
- 必要書類を持参していただき再度、放射線治療医より治療の説明をさせていただきます。説明を受けられ、治療を希望されれば、その後泌尿器科外来にて治療の日程を決めさせていただきます。
- 3)治療計画入院(1泊2日)
- 実際に治療する際と同じ体位で、同様に経直腸エコーにて前立腺の状態・大きさを測定し、経直腸エコーの画像をコンピュータに取り込み、必要な線源の個数と挿入する位置を計算します。その後線源を注文し、線源が届くまで約3週間かかります。
- 4)治療入院(3泊4日)
- 基本的に治療計画入院から3週後の水曜日に入院していただき、木曜日に治療を行います。腰椎麻酔で治療計画時と同様に経直腸エコーをみながら、前立腺内に線源を挿入してゆきます。全過程2〜3時間かかります。基本的に個室で当院では3泊4日で行っております。
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